3代目からの無理な注文
前回のコラムでは祖父に「兵庫次郎」と書いて貰うという事をお話ししましたが・・・
実はこの文字・・・・・・
文字を書いている途中の物、
書きあがっている物、この二つを用意して欲しいと頼みました;
私が再々祖父のいる本店に行けばいいのですが;
なるべく全部の撮影を1回で終わるように用意して貰いました
今思えば忙しい中、無理な注文をしていたのです;
ぱっと見、同じ物が2枚あるように見えるのですが、途中の物(左)と書きあがり(右)を比べると右の方がより洗練されているように見えますよね^^
同じ「兵」の文字でも右の「兵」の字の方が全体のバランスだったりが良くなりますね~
これは本当に祖父の長年のセンスといいますか、私が「すごいなぁ~」と思う所だったりします
その辺のお話もいつかしたいですね^^
彫刻前にどんな風に文字が入るのか見たいとおっしゃるお客様もたまにいらっしゃいます
そういう場合は何パターンかの中からお選び頂くのですが、
決してこちらから「こっちがいいですよ!」なんて押し付けはしません
お出しした、どのパターンもオーバーですが渾身の出来を自信を持ってお見せしていますので☆
絵って毎日描いていると、どんどん上達しますよね?
それと同じで祖父の進化も止まりません(職人は一生が修行だとよく言われます)
昔にお作りした物が下手とは言いませんが、どんどん格好よくなっていく文字は本当に格好いいのです♪
私もまだまだ修行は数年。
もっと勉強させて貰って祖父のようにオシャレで貫録のある文字をつくれるように頑張らなければ^^